中村香織【第1回】8年ぶりのツアー復帰

1986年10月1日生まれの37歳で、京都市出身。2007年にプロテストに合格し、09年のステップアップツアー「PAR72／Shot Naviレディース」で初優勝。13年はレギュラーツアーで5度のトップ10入りを果たし、賞金ランキング37位でシード権を獲得した。レギュラーツアー初優勝まではあと一歩届かず、2015年の「富士通レディース」を最後に第一線から退いた。
8年間の選手生活を振り返り、「優勝争いの最終日になかなかスコアを伸ばせず、けがも多くなり普通の生活もできなくなってしまった。休みたい、ゴルフと距離を置きたい気持ちが強くなり、引退する決断に至った」と語った。
その後すぐに結婚し、現在は3歳、5歳、7歳の男の子を育てながら、レッスンスタジオ2店舗の経営者として奮闘してきた。だが、レッスンの勉強をする中で、現役時代に疑問に思っていたことが理解できるようになり、再び試合に意識が向くようになった。今年7月の「カストロールレディース」で8年ぶりにツアー復帰を果たし、10月には「富士通レディース」主催者推薦選考会の狭き門を突破。久しぶりのレギュラーツアーで若手のパワーと技術力の高さに圧倒され、今後も試合へ出場したいというやる気がみなぎってきた。